日本人の知らない『眠れる森の美女』の本当の筋書きとは?
『桃太郎』にせよ『赤ずきん』にせよ、昔話の多くは、特定の作者がいるわけではなく、昔からの受け継がれている話に基づいてるものが多い。そして、受け継がれている話は広く知られている現代版よりも、ずっとエロティックでグロテスクなものである。
シャルル・ペローは、そのような童話を集めて、1697年に童話集を刊行したが、その冒頭に納められたのが 『眠れる森の美女』。じつはこの物語、もとの話は、ペロー版よりも格段にエロティックでグロテスクなのだ。
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話は
昔々、ある国にお姫様が生まれになった。しか、お姫様は、仙女の予言どおり、指にトゲを刺して長い眠りについてしまう。そして百年後、あるハンサムな貴族が通りかかると、・・・こまでは現代版やペローとたいして違わな。ところが、通りかかった貴族の男は、何を思ったのか、眠ったまのお姫様をレイプしてまうのだ。 |
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9カ月後、お姫様は眠ったま男の子を出産する。この男子がお姫様の指を吸うと、トゲがポロリとれ,お姫様は眠りから覚める。そのころ、貴族はまた訪れた。そこで,目覚めた姫とわが子に出会うと,以後ちょくちょくと通ってきては、逢瀬を楽しむようになった。(逢瀬:おうせ:特に、愛し合う男女がひそかに会う機会→つまり、密会)「なぜ二人は一緒に住まなかったのかというと,よくある話で、貴族はすでに結婚していたからだ。
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そして,よくある話の筋書きどおり,この不倫関係はほどなく本妻にバレてしまう。怒たり狂った本妻は,姫の子供を捕まえてき,ソースで煮込んで調理するよう料理長に命ずる。何くわぬ顔で,夫にその料理≠食べさせたあと,妻は勝ち誇ったように「あなたが食べたのは,自分の子供ですよ。」と告げる。
あまりのことにショックから立ち直れない貴族。しかし、じつは料理長の機転で、料理したのは山羊の肉で,子供は無事であった、というオチがつく。
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あんまりと言えばあんまりな話で、「最後に愛は勝つ」でも,「血は水よりも濃い」でもない。
昔の人は,この物語でどんな教訓を伝えようとしたのだろう。すべての男は女の寝姿に欲情する。不倫はいつかバレて修羅場になる。それとも,腹心といえど使用人は信用するべからず、か?
あなたは、いったいどの教訓と感じたであろうか。
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昔話と言えば・・・書籍
書籍と言えば ・・・・
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