パイナップルと聞くと今でも「缶詰のパイナップル」をイメージする人もいだろう。 かつては沖縄以外では、パイナップルといえば缶詰しか売られていなかったのだ。 しか'今では沖縄や南の国から空輸できるようになって'芯をくり抜いてカットしたものや 丸ごとパイナップルが店頭に並び'日本全国で生のパイナップルを食べられるようになった。
ところで'生のパイナップルを食べると、舌がピリと痛くなることがある。その痛みが嫌いで パイナップルが嫌いとう人もいるかしれない。
この痛み原因はパイナップルに含まれるタンパク質分解酵素にある。
ところがパイナップルを食べると'そのタンパク質の一部が'酵素によって分解されてしまう。すると舌を保護しているぬるぬるが溶け'舌はむき出しに近い状態になってより敏感になる。そこをパイナップルに含まれる酸が刺激し、ビリピリしてまうといわけである。
だからと言って、パイナップルが舌に有害かというとそんなことはない。唾液次々と出てくるから'舌を保護しくれタンパク質も'その都度補充される。
多少ピリビリしても'舌が傷ついたりすることはまずない。
もっとも、夏場毎日のようにパイナップルを大量に食べる研究者などは'舌が荒れたり'口の周りがただれることはある。
そういえばパイナップルの産地であるタイやフィリピンなどでは'硬い牛肉をやわらかくするのに'パイナップル果汁につけ込むことがある。
それほどパイナップルの分解酵素にはパワーがあるわけだから'いくらパイナップル好きだからといって食べすぎは禁物である。